メタバースのビジネス活用例

【目的別】メタバースのビジネス活用事例

メタバースが注目されている理由の一つとして、ビジネスツールで活用する企業が最近増えていることがあります。
メタバースのビジネス分野での活用例はさまざまなものがありますが、目的別にいくつかの活用事例をご紹介いたします。

販促活動やマーケティング

メタバース上でイベントを開催するなど、集客やマーケティング用途でメタバースを使う企業が増えています。
現在ではホームページは集客に不可欠なものとなりましたが、今後はワールド(3Dホームページ)も同様にマーケティングツールとして重要なものになると思われます。

バーチャルイベント

効果的なプロモーションなのが、メタバースでバーチャルイベントを開催することです。
現在、ネットで行われるオンラインイベントは、動画を視聴する方法が主流ですが、メタバースであれば、参加者は仮想空間内で自身のアバターを動かしながら様々な体験ができます。また、その場で主催者や他の参加者とコミュニケーションをとることもできます。
参加者は自分が住んでいる場所を気にせずに参加できますので、参加者を集めやすいというメリットもあります。また、外部向けのイベントだけではなく社内イベントで活用する企業も最近増えています。

メタバースで新製品発表会を行う企業もすでに出てきており、日産自動車は2022年5月にソーシャルVR「VRChat」上で新車の発表会を行い、試乗も体験できました。

現在行われているバーチャルイベントは無料のものが主流ですが、有料イベントとしてセミナーや展示会などを開催してマネタイズするケースも今後は増えていくと思われます。

バーチャルオフィス

バーチャルオフィスとは、メタバース上の仮想空間に作られた疑似的なオフィスのことです。
当社でも、メタバースをバーチャルオフィスとして日常的に使っており、新規の商談もメタバース内で行う場合もあります。
もちろんビデオ会議と同様に会話はできますし、自身のアバターを使って身振り手振りでコミュニケーションも取れます。スクリーンで画面共有も可能ですし、ホワイトボードに図や絵を描いて説明することもできます。(少し慣れは必要です)
ブラウザ型メタバース「Spatial」を使えば、VRゴーグルをお持ちでない方でも、PCやスマホでホームページを見るのと同じ感じで使えますのでとくに問題はありません。(まずは一度体験してみたいという方はお気軽にお問い合わせください。)

Meta社でも、バーチャルオフィス・会議室のサービスとして「Horizon Workrooms」を提供しており、複数人での共同作業やアイデアのブレインストーミングなどを手軽に行うことができます。

【参考ページ】Meta Horizon Workrooms

また、リアルオフィスとは違って、バーチャルオフィスなら通勤が困難な遠隔地に住む人や育児や介護などでオフィスに来れない人でも自宅で働けるようになりますので、優秀な人材を採用しやすくなります。

ローソンは2022年11月にオープンした新店舗「グリーンローソン」に設置されるアバターをリモートで操作するアルバイトスタッフを募集していました。

グリーンローソン

メタバースEC

仮想空間上に実際の店舗を再現したバーチャルストアを構築する大手百貨店も増えてきています。
お客様は自身のアバターを使って現実の店舗のように店内を歩き回りながらショッピングできますし、通常のネットショッピングとは違い、店員のアバターによる接客も受けられます。

例えば、三越伊勢丹はメタバース上に本物同様の三越伊勢丹をデジタルツインで再現し、実際に商品が購入できるスマホ向けメタバースプラットフォーム「REV WORLDS」を展開しています。

メタバースEC

また、松屋銀座もバーチャルストア「デザインコレクション バーチャルストア」を2021年11月にオープンしています。

デザインコレクション バーチャルストア

コストや手間の削減

建築業界では住宅展示場やモデルハウスとして、メタバースを活用する企業が増えています。なぜなら、メタバースであれば、実際にモデルハウスを建てるコストが不要となり大幅なコスト削減が期待できるからです。
建築業界以外でも、リアルで開催しているイベントや展示会の会場費をおさえるためにメタバース上でイベント開催する企業も増えています。

住宅展示場・モデルハウス

住宅メーカーがメタバース内にモデルハウスを開設することで、リアルでのモデルハウスが不要となり莫大な建築費用を削減できます。
コスト削減メリットだけではなく、お客様はご自宅のパソコンやスマートフォンからいつでも内見できるようになりますので、時間や場所を気にせず見学できるようになります。VRゴーグルを使用することで、実際にモデルハウスにいるような感覚で部屋や外観を見て回れます。
住宅メーカー側にとってメタバースにモデルハウスがあることで、新規ユーザー開拓のハードルを下げる効果も期待できるのです。

大和ハウスは、メタバース上で住宅展示場内のモデルハウスを見学したり、VR空間上で社員に質問ができたりするサービス「LiveStyle PARTNER」を展開しています。

LiveStyle PARTNER(大和ハウス工業株式会社)

採用活動・求人

リアルで採用イベントや会社説明会を実施する場合、会場を用意する費用や手間がかかりますが、メタバース上で開催すればそれらが不要になります。
また、移動などの物理的な制約もありませんので、遠隔地に住む求職者も気兼ねなく参加できるようになり、参加者を確保しやすくなります。
メタバースであれば、社員も求職者もアバターですので、気後れせずに質問したり主体的に参加していただける事が多いようです。

2023年1月27日・28日に、大手企業やスタートアップ、地方企業含め、全国から179社が出展したメタバース新卒採用EXPOが開催されました。
全国どこからでもスマホ1台あれば参加でき、スマホネイティブのZ世代の学生がゲームのように自身の分身となるアバターを通して自由に採用企業のブースを歩き回ることができ、出展企業の人事担当者と気軽にコミュニケーションを取っていました。
メタバースは未来の就活のカタチとして定着するかもしれません。

メタバース採用EXPO(就活ひろば)

教育・トレーニング

教育現場でのメタバース活用としては、大学がオープンキャンパスなどのイベントをメタバース内で開催するケースが増えてきています。
また、授業や学校行事をメタバース内で行う学校も増えてきています。
教室に学生が集まり先生の話を黙って聞く形式の授業ではなく、アバターを通じてよりアクティブに参加する授業として、生徒には人気があるようです。

アメリカのスタンフォード大学では、「Virtual People」を通じて実施されている授業のほぼ全体でVRを使用しています。
日本の通信制高校の角川ドワンゴ学園でも、一部の授業でメタバースを取り入れています。

企業研修においても、VRを活用すれば、業務上で危険なシチュエーションをリアルに体感することができますし、MRやARを使って工場などの生産性をあげる企業も出てきていますので、教育とメタバースは非常に相性が良い分野だと思います。

観光施設や地域の活性化

観光施設をメタバース内に再現することで、ユーザーは自宅から気軽に観光ができるようになります。
まだ収益化(マネタイズ)には課題がありますが、交流イベントや地域の魅力を地道に発信することで認知されていき、実際に現地へ観光に訪れる観光客も増えていくと思われます。

観光施設

バーチャル東京タワーは、アバターを使用して本物の東京タワーと同じように展望台のメインデッキやトップデッキに昇り、東京の 360°の パノラマ夜景をみることができます。
マネタイズとしてはメタバース上のマンション販売のようです。

バーチャル東京タワー

【参考ページ】バーチャル東京タワー

地域活性

大阪府泉佐野市は、VRイベント「バーチャルマーケット」に出展して、ふるさと納税返礼品のPRを行われています。

日本博はメタバース上に「バーチャル日本博」を展開して、美術展、舞台芸術、自然、芸術祭など日本の文化を国内外へ発信しています。

【参考ページ】バーチャル日本博

ブランディングや他社との差別化

未来の可能性は無限大

現在、メタバースを使った取り組みを実施しているのは大企業が中心で、中小企業では、まだまだ少ないのが現状です。
インターネットが登場した1995年当時が同じような状況でした。
当時早くに参入した企業ほどアーリーアダプターとして先行者メリットをうけたように、メタバースにも早く参入することで他社との差別化を実感できると思われます。

メタバースは仮想の空間ですので「想像力」が勝負です。

ただリアルな空間を再現するだけではなく、頭の中にある世界観をメタバース空間でカタチにすることで、リアルな世界では提供できない価値を生み出せます。

例えば、現実世界では再現が難しいコンセプトのショップを作ることで、新たなファンを増やせる可能性もありますし、コンセプトに共感した優秀なスタッフを採用することができるかもしれません。

企業にとって、この時代の過渡期はチャンスにあふれています。
メタバースは新たなビジネスモデルや収益を生み出す可能性を秘めています。

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